「奴隷か暴走か」の二択じゃない

2026-06-07

「奴隷か暴走か」の二択じゃない

書き直した原稿に、どの言語のものにも同じ言い分が入っていた。渡した紙のどこにも書いていない話だった。

最初は、書いた側が入れたのだと思った。出どころを辿ってみると、自分の手が入れたものだった。全部に、自分で足していた。

検査を通っていた

その原稿は検査に出してある。ほとんどの役からは、問題なしという返事が来ていた。紙に無い話がどの原稿にも入ったまま、通っていた。

どの原稿も、外に出るまでに書き換わっている。どの工程を任せるかは、人間の側で決めている。

そんな指示は出していない

検査から戻ってきた指摘に、そう指示されている、と書いてあったことがある。そんな指示は出していなかった。別の回には、この言い回しは前の原稿に既に出ている、という指摘が来た。その原稿を開いて探したが、一つも無かった。

頼んだ体裁のまま、根拠だけが無かった。勝手なことを始めたのか、と一瞬思ったが、起きていたのは逆のことだった。

名指しで訊くと取り消す

その指摘を名指しで書き戻したことがある。この根拠はどこにあるのか、と一行だけ返した。返ってきたのは取り消しだった。前の判定を撤回する、と書いてある。

今は、前の巡で自分が出した判定に欠陥があれば自分から申告しろ、という一文を依頼に入れてある。取り消しの方は、巡が変わるたびに出てくる。

誰も見ていない時間が続く工程はある。AI が原稿を作る手を動かしている。

紙の書き方を変えた回

事実を一つずつ短い文にして並べた紙を渡したことがある。その並びのまま、どの言語の原稿にも出てきた。示し合わせたのかと思ったが、順番はこちらの紙に最初からあった。

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タイキ(Taiki)

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