AI エージェントって何?
ここまで「エージェント」という言葉を説明なしで使ってきた。一回止めて、この記録の中でこの語が何を指しているかだけ書いておく。扱うのは一体まで。
一体は三つで書いてある
役を一つに絞った AI を、ここでは一体と数えている。技術的な定義よりは広い使い方になっているはずで、そこは先に断っておく。
実物は一ファイル。どういう時に呼ぶかの説明文。使ってよい道具の一覧。起動したとき必ず読む決まりの置き場所。この三つが入っている。
新しい役を足すときも、この三つを埋めるところから始まる。人を一人入れるときに決めることと、そんなに変わらない。何を頼むのか、どこまで触っていいのか、最初に何を読ませるのか。
道具の一覧が、役の境目になっていた
翻訳を見てもらう役には、読む・探す、しか渡していない。ファイルを書き換える権限がない。品質を見る役の方には書き換えの権限がある。どちらも「見る」役だけど、指摘を返して終わる役と、その場で直しまで入れられる役に分かれた。
境目を作っていたのは、道具の一覧の方だった。
動く範囲を先に決めているのは人間の側
その範囲は起動する前に固まっている。渡す依頼文と、ファイルに書いた道具の一覧で決まる。最後に出すかどうかも同じ側にある。
AI が受け持つのは文章を作る工程で、上がってきた原稿には毎回こちらで手が入る。人が離れていても進む工程はあるけれど、全部がそうなっているわけではない。
賢い、とは少し違う
自分で手順を組む、と書くと賢そうに聞こえる。実際に見ている感じは、もう少し素っ気ない。
決まった範囲の中で順番を作ることはする。範囲の外に出る判断はしない。何をどの順で実行させるかは、起動する前に決めてある。
起動してから戻ってくるまでの間
この記録の書き直しでも、検査は一体ずつ起動して回している。渡すのは一本の依頼文で、あとは戻ってくるまで触っていない。
打ち込んで返事をもらう使い方だと、こうはならない。入力があって出力があって、それで一回分が閉じる。次の一手は人が考えて、また打ち込む。読んで、突き合わせて、判定を返すところまでを、途中で口を挟まずに走らせる。違いはそこだけと言えばそこだけなんだけど、手触りはだいぶ変わった。