AI エージェントを複数組み合わせるとは?
一体ずつの話は前に書いた。今度はそれを何体か並べたときの話になる。
並べると聞いて最初に思っていたのは、単に数を増やすことだった。回してみると、効いていたのはそこではなかった。
同じものを配っていない
書き直した原稿を検査に出すとき、全部の役に同じ束を渡してはいない。
一方には、元にした事実の一覧を付けて渡す。本文の一文ずつについて、その一覧のどれに当たるかを言わせる。
もう一方には、その一覧を渡さない。渡すのは本文だけで、その言語で書かれた文章として読んでもらう。何を根拠に書いたかは伏せたままになる。
同じ原稿で、手持ちが違う。返ってくるものが違うのは、たぶんここが理由になっている。
割れたときにどっちを採るか
同じ役を二つ立てて、同じ原稿を見せたこともある。返ってきた読み方がかなり分かれた。片方は筋の通り方と、書いてあることが持ちこたえるかの側に寄った。もう片方は言い回しの重なりと、守るはずの決まりの側に寄った。効いたのは、二つの判定が食い違った箇所だった。
食い違うのは織り込んである。どちらを採るかの線は先に引いてある。渡した材料に何が書いてあるか、という争いなら、その材料を手元に持っている側を採る。この言語ではどう書くか、という争いなら、材料を見せていない側を採る。
分けなかったのはここ
戻ってきたものは、こちらで横に並べる。
並べないと見えないものがある。全部の言語が同じ一文を落としていても、担当はそれぞれ自分の受け持ちしか見ていないので、どの返事にも問題なしと書いてある。落ちているのは、並べたときに初めて見えてくる。
分けなかったのがこの工程になる。並べて突き合わせるところと、最後に一つに決めるところは、こちらに残した。渡したのは書く方の工程になる。そこは AI が持っている。無人で進む区間はあるけれど、端から端までそうではない。戻ってきた原稿は、出る前に一度こちらを通る。
数を減らす案は出た
期日に押されていた時期に、検査を軽くする案が出た。採らなかった。今のところは、という但し書きは付く。