「テーマ」って何を指してるか(AI 組織化)

2026-05-30

「テーマ」って何を指してるか(AI 組織化)

「テーマ」という言葉の中身

自分のブログの中で「テーマ」という言葉を何度も使っている。「このテーマは」「テーマを選んだ理由は」というふうに。使うたびに、これが具体的に何を指しているのか、自分でも言葉にできていないことに気づいた。使い慣れている言葉ほど、そのへんが雑になっているのかもしれない。

このプロジェクトでいう「テーマ」は、ブログが何について書いているかの核心を指している。ニュースサイトなら政治・経済・スポーツがそれぞれのテーマにあたる。料理ブログなら和食・発酵食品・時短レシピといった軸になる。Structure Log でいえば、AI を使って仕組みを作り、その記録を公開する、というのが全体の方向性で、その中の具体的な切り口が「テーマ」にあたる。

ただこのブログには少し特殊な事情がある。発信そのものを実験として設計している。記事を書いて公開する行為が、データを集めることと、仮説を確かめることを兼ねる。だからテーマを選ぶ時、好きかどうかだけじゃなく、このテーマでどれくらいの人に届くかという問いも意識的に組み込んでいる。テーマを決めるという作業が、このプロジェクトの中では思っていたより重い判断になっている。

今のところ、選んでいるテーマは一つ。AI 組織化だけ。

AI 組織化という切り口

AI 組織化と言うと少し抽象的に聞こえるかもしれない。中身はもっと単純で、複数の AI に役割を分担させて、互いに監視・連携させる設計のことを指している。

出発点はどこにでもある話で、AI を一体だけ使う関係から始まった。質問して、答えをもらう。自分もそこから始めている。最初はそれだけで十分便利だった。

ところが仕事の複雑さが上がってくると、これが少し怪しくなってくる。書く担当の AI に全部任せたら、間違いを含んだまま完了報告が来た。気づいたら整合性の取れていない設計書が生まれていた。壊れた瞬間にアラートが鳴るわけじゃない。見た目はいつも通りの完了報告として届く。こういう事故を、このプロジェクトでは「静かなる崩壊」と呼んでいる。

分けてみた

この崩壊への対処として試したのが、役割を分けることだった。実行担当の AI、チェック担当の AI、そして最終承認は人間。自分がそこに残る。

三権分立と同じ発想で、仕事を一箇所に集中させない。ここで言う三権分立は、実行と監査と承認を別の担当に振り分ける、という程度の意味で使っている。実行担当が動いて、チェック担当がそれを見て、最後に自分が判を押す。流れにするとそれだけの話で、今のところこの形で回している。

これが自分の中で「AI 組織化」と呼んでいるものの核になっている。全部を AI に投げているわけではなく、最後の判断はいつも自分の側に置いてある。

なぜこれを選んだか

テーマを決めた動機は、さっきの崩壊を自分で踏んだこと、そのものだった。理論から入ったんじゃなくて、実際に困ったから手を動かした、という順番の方が正確だと思う。

AI に複雑な作業を任せると、たまに変な結果が返ってくる。厄介なのはその変さの方向だ。派手に壊れるんじゃなくて、一見正しそうな顔をしている。こちらが気づけないのが一番たちが悪い。一人で全部見ている状況だと、構造的に防ぎにくいとも感じた。会社で言えば、伝票を切った本人がそのまま承認まで済ませているような状態に近い気がする。間違いがあっても止まる場所がない。

だったらチェックも AI にやらせればいい、という発想は自然に出てきた。じゃあ複数の AI をどう組み合わせるか、という問いに進んでいった。

今のところ、この問いへの答えが三権分立ベースの AI 組織という設計になっている。現時点での答え、と言った方が正確で、もっとマシなやり方があれば随時変えていくつもりでいる。

このテーマを選んだのは、おもしろそうというのと、困っていたというのが両方重なったからだ。正解かどうかは今のところ分からない。それでも動かしながら記録し続ければ、判断材料は増えていくはずだと思っている。

タイキ(Taiki)

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